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油分も吸収する高分子電解質ゲル誕生。

 紙おむつなどに使われる吸収材が水を大量に吸収するように、油性の液体を大量に吸収するゼリー状の新材料を九州大の佐田和己准教授(超分子化学)らが開発した。従来の材料は水や親水性の液体しか吸収できなかった。新材料は、流出した有害物質の回収などへの応用が期待される。

 紙おむつなどの吸収材は高分子電解質ゲルと呼ばれ、自重の数百倍から数千倍もの水を吸収し膨らむ。内部のイオンが分子の編み目を広げるとともに、浸透圧で外側にある水を取り込んでいる。

 しかし、工場などで原料を溶かしたり機器の洗浄に使ったりする有機溶媒は、電気的な性質が水よりも油に近いため、従来のゲルでは吸収されなかった。

 そこで佐田さんらは、吸収材のイオンを親油性のものに置き換えた新たな高分子電解質ゲルを作った。すると洗浄剤などに使われるジクロロメタンを自重の480倍も吸うなど、複数の有機溶媒を多量に吸い取ることが確認できた。

 有機溶媒は土壌や大気に流出すると環境汚染を引き起こす。佐田さんは「親油性の物質を吸収する材料も、作れることを示せた。有害汚染物質や油、廃油の吸収材などに応用が広がれば」といっている。
http://www.asahi.com/science/update/0501/TKY200705010227.html
(画像は”続き”から)




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写真(左)有機溶媒を吸う前のゲル
写真(右)有機溶媒を吸った後のゲル



特性がわかっていないのでなんともいえませんが海水に解けないのであれば海上で重油漏れの際に使えそうですよね。また油分を吸った後引火性がなくなるのであれば交通事故の際にガソリンが漏れて大変なんてときにも使えそうです。
油の浮いた小川なんかでも使えるかもしれませんね。
こういう環境に応用できるような新技術はいいですね。まぁ必要となる因子もまた人が作っているわけですが「手前のケツは手前で拭け」ということですよ。

余談ですがジクロロメタン…久々に聞きましたね。ジクロロベンゼンなんてのもありましたねぇ。
これは懐かしい。・・・・文系ですが。
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